映画「ヴィニシウス」「オルガ」

(2022/8/25追記しました) Brasileiro365という名のブログなのに、ブラジルの話題がないのはどうかと思いブラジルの映画の話などを書いてみる。

「ヴィニシウス」

ブログの主は、2002年から2006年までブラジルの首都ブラジリアに住んでいた。「ヴィニシウス」は2005年に現地の映画館で見た。ポルトガル語が十分にできなかったので映画館ではあまりわからなかったが、2010年に日本でDVDが発売された。http://www.cinematoday.jp/movie/T0007338

「イパネマの娘」の作詞で有名なヴィニシウス・モライス(1913-1980)のドキュメンタリー映画。ヴィニシウスは、ボサノバの創始者、作詞家だけではなく、詩人、作家、作曲家、翻訳家、外交官、歌手、ジャーナリストと多彩でいずれもが一流だ。リオデジャネイロで恵まれた境遇に生まれ、詩人、外交官として活躍するが、次第に黒人の音楽に魅せられ、「一番黒人に近い白人」を名乗り、アフリカ音楽からボサノバを生む。その生き様は、詩、恋、酒と縦横無尽・自由奔放ながら常に時代を先取りした。

結婚生活では9回!結婚する。67歳で亡くなるのだが、60を過ぎて結婚をするのは自分の孫のような娘。その18歳の娘にはフィアンセがいた!常に真剣に恋をした男だ。9回の結婚・離婚を繰り返す。それも10代の娘と真剣な恋をする。そして、何年か連れ添ったら、やはり、娘か孫のような女と激しい恋に落ちる。無限のエネルギーで放蕩としか言えないような人生である。

映画の中で、確かイパネマの娘の作曲をしたトン・ジョビンたち男で酒盛りをしているときに「やっぱり、ナニはでかい方がいいよなあ!」とか大声で磊落に言うシーンが出てくる。やっぱり、大物だ。

 この映画「ヴィニシウス」で、案内役をブラジルの有名な女優カミラ・モルガドがやっている。なかなか落ち着いていて、いい感じだ。次は、このカミラ・モルガドの「オルガ」を紹介する。

「イパネマの娘」の作詞で有名なヴィニシウス・モライス

「オルガ」

カミラ・モルガドは、2004年に公開された映画「オルガ」のヒロインをしている。「オルガ」は、ドイツとユダヤの実在の女性で、ブラジルで共産党活動をし、軍事政権にとらえられドイツ・ナチスのガス室でなくなったという実話に基づく。ブラジルでも、共産党活動があったんですね。 

ブラジルの美しい風景をバックに同じ共産党員同志との幸せなロマンスで映画はスタートする。活動では、プロペラ飛行機でブラジルを移動するシーンが出てくるのだが、眼下の風景が実に美しい。

大衆の前で堂々と演説をしたりするのもつかの間、オルガと恋人は石造りのヨーロッパのようなリオ(だと思われる)の街を、ファシストで反共産主義の官憲から逃げ回る。しかし、二人は追い詰められていく。捕まったオルガは、頭の髪の毛を剃られ、妊娠してナチスが政権を握るドイツへと輸送船で送り返される。あまりに安っぽいテレビドラマの定石のようなお決まりの進行。だけど、悲しく切なく、ロマンチック。やはり、堂々としたカミラ・モルガドの魅力だ。

ブラジルでは、ノベラと言われるテレビドラマが18時、19時、20時と1時間単位で3本の放送される。ノベラは非常に国民に受け入れられていて、とても人気がある。どれもベタで臭い。だが、そこがいいのだ。グローボと言うブラジル一の放送局がやっており、「オルガ」もグローボの作品で、いかにもグローボという感じがする。

映画「ヴィニシウス」と「オルガ」のカミラ・モルガドhttp://www.interfilmes.com/filme_14874_Olga-(Olga).html

以下は、原作本の解説である。

ドイツ人とユダヤ人のオルガ・ベナリオは、20世紀で最も傑出した共産主義活動家の一人であった。組織作りの才能に恵まれ、美しく、意志の強いオルガは、ナチズムとファシズムという世界的な疫病に対抗するために、世界中を駆け巡り、教育し、軍団を活性化させた。19歳のとき、彼女は当時の恋人であった共産主義者の知識人、オットー・ブラウンを釈放するため、大胆な刑務所襲撃の首謀者となった。二人はモスクワに逃れ、国際的な共産主義運動の中で急速に地位を高めていった。26歳のとき、ブラジルの伝説的な共産主義ゲリラのリーダー、ルイス・カルロス・プレステスの護衛に抜擢された。彼は訓練のためにモスクワに連れて来られ、まもなく彼女の恋人となる。二人は偽名でブラジルに渡り、プレステはファシスト政権に反抗する革命を起こした。しかし、数ヵ月後には、二人は警察に捕まってしまった。ブラジルの刑務所で6カ月間、精力的に活動を続けた後、妊娠7カ月のオルガは、危険人物としてナチス・ドイツに強制送還されることになった。1942年2月、彼女はベルンブルクのガス室で死亡した。本書は、『シティ・オブ・ゴッド』の製作陣による新たな映画化に合わせて再版されたものである。(英語版解説のDeepL訳)

しかしながら、パプアニューギニアと比べてずいぶん違うと実感する。(涙;;)

ブラジル映画には他にもとても素晴らしい映画がいくつもあるので、また紹介したい。

おしまい

投稿者: brasileiro365

 ジジイ(時事)ネタも取り上げています。ここ数年、YOUTUBEをよく見るようになって、世の中の見方がすっかり変わってしまいました。   好きな音楽:完全にカナダ人クラシック・ピアニスト、グレン・グールドのおたくです。他はあまり聴かないのですが、クラシック全般とジャズ、ブラジル音楽を聴きます。  2002年から4年間ブラジルに住み、2013年から2年間パプア・ニューギニアに住んでいました。これがブログ名の由来です。  アイコンの写真は、パプア・ニューギニアにいた時、ゴロカという県都で行われた部族の踊りを意味する≪シンシン(Sing Sing)≫のショーで、マッドマン(Mad Man)のお面を被っているところです。  

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