一夫多妻の現地人ドライバー

現地人ドライバーには、奥さんが二人いる。セツルメントと言われるスラムに2軒家を持ち、子供が二人と三人いるそうだ。どの程度の本気度で言うのか分からないが、こういう男をBIG MANと呼ぶようだ。

パプアニューギニアは、約800部族があり部族ごとにかなり違いがあるが、全般にハイランダーと言われる高地族は、男尊女卑が烈しく、このような一夫多妻の話をよく聞く。ハイランダーは気性が荒く、女性よりも豚の方が大事という比喩があるくらいだ。殺人事件や強姦、児童虐待(近親相姦)などが新聞を賑わしている。一方、海に面した場所に住む部族は全般に顔つきも穏やかだ。父親が育児に専念し、子供が独り立ちをすると母親の元に帰っていくという母系社会があったりする。

現地人女性スタッフが、男に暴力を振るわれかなりの傷を負って出勤することがある。顔に殴られた跡があり、足も引きずっている。他にも、若い女性スタッフが、午前半休を上司に請求するのだが、パートナーの暴力沙汰に巻き込まれ警察へ行くと大っぴらに書いてくる。

パプアニューギニア人は文明に接してわずか80年、もともとアルコールに接してきていないので、アルコールの飲み方を知らないというか、飲み始めると徹底的に飲み、狂暴になる。アルコールの分解酵素がないという説もある。我がアパートの階下のベランダで現地人が酒を飲みながら楽しく過ごしているのだが、夜が更けてくると、最後は喧嘩が始まる。並大抵の喧嘩でなく、すごい迫力。

婚姻制度がどうなっているのか知らないが、重婚がダメとは聞いたことはない。そもそも、そうした制度が村々まで浸透しているとは思えない。生活力のある男は、多妻なのだろう。選挙の投票率が100%以上と言われたりするが、どこにどれだけ住んでいるのかはっきりしていないのだ。仲間のことをワントク(one talk)と言うのだが、同じ部族の場合、親戚の一人の成功者(ワントク)を頼って大勢が田舎から上京してくる。警官はワントクに便宜を図り、政治家もそうだと言われている。身の回りでも生活に余裕のある人物は、養子をよく育てているようだ。

ちょっと、フォローのしようがない。(^^);;; ワイルドなパプアニューギニア。

投稿者: brasileiro365

 ジジイ(時事)ネタも取り上げています。ここ数年、YOUTUBEをよく見るようになって、世の中の見方がすっかり変わってしまいました。   好きな音楽:完全にカナダ人クラシック・ピアニスト、グレン・グールドのおたくです。他はあまり聴かないのですが、クラシック全般とジャズ、ブラジル音楽を聴きます。  2002年から4年間ブラジルに住み、2013年から2年間パプア・ニューギニアに住んでいました。これがブログ名の由来です。  アイコンの写真は、パプア・ニューギニアにいた時、ゴロカという県都で行われた部族の踊りを意味する≪シンシン(Sing Sing)≫のショーで、マッドマン(Mad Man)のお面を被っているところです。  

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