日本の学生は、クラブ活動に参加していることが多い。勿論、小学校、中学校、高校、大学と年齢的な差があるが、高校、大学あたりのクラブ活動への参加の仕方がその後の人生への取り組み方に大いに関係してくるように思う。
ブログの主は、残念ながらちゃんとしたクラブ活動をやってこなかった。
これまで海外生活は、ブラジルとパプアニューギニアだが、どちらの国もクラブ活動などが広く行われているようには思われない。ブラジルはサッカーが人気だが、サッカー選手は学校のクラブ活動でサッカーがうまい選手ではなくて、プロの二軍チームから選抜されている。パプアニューギニアでは、就学率が低いという事もあるが、小学校に20歳を超えた人物が通っていたり、クラブ活動をしている余裕は全般にないと思う。
日本の場合は全国津々浦々、学校のクラブ活動は盛んで、体育系、文科系いずれも熱が入っていてレベルも高い。そうしたところでは、おのずと部長になったり、副部長になったり、マネージャーになったりして、人間関係に苦労しながら一つの目標に向かって進む困難を克服する術を自然に身に付けることになる。
文部科学省を賛美するつもりはないが、日本の学校のクラブ活動が、日本人の協調性や、団結力、問題を解決する力を大きく育てていることは間違いない。個人を見ても、実際にクラブ活動に熱心に取り組んだ者は、その後の人生においても問題解決力が大きいだろう。こうした日本のクラブ活動の広がりが、これまでの日本を築いた一因だと主は思っている。
有名大学卒でクラブ活動をやっていた者が、就職戦線で企業に一番人気があるというのは、将来的にこうした人材が会社で頑張ってくれると思われているからだろう。
もちろん、こうした見方は一面的で、大事なことは協調性や地道な努力の積み上げというよりむしろ、他に大事なことがある場合もある。それは、独創性であったり、大局観であったり、ある種の独裁が必要な場合があるのかもしれない。ただ、言えるのは、クラブ活動など全くせずに予備校にせっせと通い、有名大学を出て役人になったという人物は、ダメだろう。バブルがはじけてよく聞くサクセスストーリーは、元パートの主婦が店長に抜擢され、業績を目覚ましく回復するというものだ。この主婦は、昔クラブ活動を熱心にやっていたに違いない。(^^)