胸くその悪いカレンダーを紹介しよう。パプアニューギニア政府とユニセフ、家族・性的暴力行動委員会というところが制作したものだ。
こちらが、表紙。「子供に対する暴力をやめろ」と書かれている。描かれている男は大人だが、子供の方は、子供というより幼児に見える。
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1月。「子供の結婚」とある。本文には多くの共同体で若い女の子がかなり年取った男と結婚させられると書かれている。絵に描かれた長い棒に挟んでいるのは紙幣だ。
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3月。「部族衝突」とある。弓矢を持った大人と改造銃らしき銃を持ちブッシュナイフを脇に挟んだ少年が描かれている。後ろには、燃える藁葺の家である。
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11月。性的虐待。「性的虐待は犯罪で警察に通報しなければならない。」と書いてある。
この他にも「暴言」、「体罰」、「薬物の子供への使用」、「誘拐」、「育児放棄」、「女の子に対する差別」などがありオンパレードだ。
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そもそも、このようなカレンダーが自宅に飾られて喜ばれるという事態が理解できない。普通の日本人ならこのカレンダーを見ると不愉快になるだろう。カレンダーに書かれた文章には、子供が教育を受ける機会が失われるとか、虐待を受けるとその後の人生に傷を負うとか当然のことが書かれているのだが、パプアニューギニア人は「そうだったのか!!」と納得して、改心するのだろうか?
この国が、現代文明に初めて触れたのは1930年代と言われている。それ以前は、石器時代の生活を送っていた!!!そんな彼らが、タイムマシンに乗って突然現代へやってきたのだ。
それ故に、先ほどの疑問に対する答えはYESなのだ。彼らは驚くほどストレートな人種であり、彼らはこのカレンダーを見ると学習するだろうと主は思う。