今の労働法では、65歳まで企業側は雇用義務がある中で、定年延長の恩恵にあずかる主は、何も知らず、64歳10か月のところで、契約期間を満了して退職した。この2か月の差により、失業保険で手厚い給付を得ることができた。
詳しく書くならば、主は非常勤の嘱託として週に3日働いていた。もう1年勤める権利があったのだが、今年の年度末で退職した。実際のところは、職場の人間関係に嫌気を指し、即刻辞めようと思ったのだが、有給休暇も使えるし、期間を満了して契約更新しないスタイルの方が、体裁がいいかなと漠然と思ったのだ。
失業保険の仕組みは、退職の年齢、被保険者だった期間と、会社都合の退職か自己都合の退職かの別により、上の表のとおり給付額や給付期間に差が出る仕組みになっている。65歳以上になると、そりゃそうだと思うが、ゼロではないものの、対象外のような扱いとなる。また、自己都合で辞めると、下の表のとおり給付日数が減ることに加え、給付開始までに2か月の猶予期間があるため、金が手元に入るまで時間がかかり、厳しい。


ネットには、会社都合になる条件などが詳しく出ている。自分の意思で辞めるにしても、ちょっとした知識があれば、不都合を避けられる。自己都合であっても、できるものならば、会社の人事にお願いして、円満に会社都合にしてもらうのが得策だ。
おしまい