テニス ガットの話

テニス歴43年の主は、何十本とラケットを買い替えた後、現在ウイルソンのウルトラ105S(写真)というラケットを使っている。配偶者から「ラケットより、腕を買い替えななあかんわ!!」とイヤミをずっと言われてきたが、ラケット遍歴を繰り返してきた。 今は、もう年なので「楽に飛ぶ、スピンがかかりやすい」というふれこみのラケットを選んでいる。

このラケットであるが、普通のストリングパターンより横のガットの行数が少ない、16×15というストリングパターンである。(一般的には16×19という横の方が多いパターンが多い。)そのせいか、縦のストリングスが激しくたわみやすく、ストリングスがかなり切れやすい。

こんなラケットです。ウイルソン ウルトラ105S

そのためストリングスを長く使えるように、さまざまな方法でガットを貼り、あれこれ試行錯誤している。

まず最初の写真は、ナチュラルガットに、「エラストクロス」という摩擦を低減するパーツを取り付けている様子である。(クリックしてもらうと写真が拡大されます。)

ナチュラルガットが切れそうになると、そこに「エラストクロス」をはめ込んでいる
上の写真を拡大したところ
エラストクロス

ナチュラルガットは、使い続けていると1か月程度で切れてしまう。このため、「エラストクロス」を使ってみたが、このようにすると確かに寿命は延びる。倍以上の期間使えるかも知れない。ただし、この「エラストクロス」をあまり数多くつけると、テンションが上がり、打感が変わってしまう。

フェデラーは、この「エラストクロス」を面の左上部に2か所ほどだけつけており、スナップバックというボールをヒットしたときにガットが元に戻り易くする効果を狙ってつけているそうだ。さらに、フェデラーはラケットの表裏を決めて、ストロークは必ずその位置でヒットするらしい。恐るべし!ですね。 

その昔、チャンピオンのピート・サンプラスもチェンジコートの際のベンチで、この「エラストクロス」を俯きながら調整していた。

お次。下は、錦織をはじめとして多くの選手が使っているハイブリッドである。主の場合、縦ナチュラル、横ポリを張っている。このハイブリッドは、プロの場合はナチュラルだけでパワーが出すぎる場合に、パワーを適度に落とすためにハイブリッドにするらしい。

ハイブリッド。白いのがナチュラル、赤っぽいのがポリである。

こういう試行錯誤を始めて数か月がたつのだが、いくつか気づいたことを箇条書きしてみた。

1.やはり、ナチュラルが体への負担が一番少ない。

2.主の場合だが、同じような打球感になるようなテンションは、次のような感じである。

  ナチュラル50ポンド=ハイブリッド45ポンド=ナイロン40ポンド

3.夏場と冬場では、打球感が相当違う。当然、夏場はテンションを高めにし、冬場は緩めになる。

少しでも参考になればうれしいです。

おしまい

投稿者: brasileiro365

 ジジイ(時事)ネタも取り上げています。ここ数年、YOUTUBEをよく見るようになって、世の中の見方がすっかり変わってしまいました。   好きな音楽:完全にカナダ人クラシック・ピアニスト、グレン・グールドのおたくです。他はあまり聴かないのですが、クラシック全般とジャズ、ブラジル音楽を聴きます。  2002年から4年間ブラジルに住み、2013年から2年間パプア・ニューギニアに住んでいました。これがブログ名の由来です。  アイコンの写真は、パプア・ニューギニアにいた時、ゴロカという県都で行われた部族の踊りを意味する≪シンシン(Sing Sing)≫のショーで、マッドマン(Mad Man)のお面を被っているところです。  

“テニス ガットの話” への 6 件のフィードバック

  1. ミース104 知りませんでした。1.05mmが一番細いモノだと・・、黒色も魅力的。ソリンコと言いミースと言い振興メーカーが台頭してるんですね。その昔はゴーセンしか無いのかと思ってました。ラケットメーカの推奨値は早く切れるように推奨している気がしています。切れて嬉しい場合も多い。切れる程に上級者風ですし。
    ミース104入荷している様です。注文しました。

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    1. ありがとうございます。私はしばらくの間、ナチュラルを続けようかと思っています。細いポリも試してみたいと思っています。もし、インプレッションなり教えてもらえると嬉しいです。

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  2. ナチュラルガットが身体への負担が少ないのはわたくしも実感しました。先の現金支給があった際に、こんな時しかチャンスは無いだろうと生まれて初めてナチュラル張りました。
    そしたらどうでしょう、ボールをヒットしたときの振動が柔らかいというか、心地良いんです。其れ以前のナイロンでは、付けていないと打ちたく無くなる程に必須であった振動止めが要らなくなりました。
    ナチュラルガット恐るべし。お高いのに廃れない訳です。

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    1. うれしいコメントをありがとうございました。やっぱりナチュラルがいいですよね!切れるまで性能を発揮しますし。
      川副研究室の記事に、プロが試合中にガットを交換するのは、使っているうちに、ガット同士が食い込み、滑りが悪くなり、これがスピンがかかりにくくなる原因だからとありました。つまり、潤滑剤を塗れば、スピンがかかり安定するだけでなく、寿命も延びる効果もあると思います。テニス用の潤滑剤は高いので、汎用品で十分だと思います。ちょっと面倒かもしれませんが・・・。道具で腕前3割アップ!だそうです。

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      1. わたくし川副研究室の研究結果からラケット変えました。スピンボールが打てなかった事へのリベンジとでも言いましょうか。下手で打てないと思っていましたが、ガットの所為であったのではと思えて来たからです。
        そこで選んだのが同じく wilsonのSラケ 16×15 ですが、かなり昔の STEAM 99LS です。ガットもソリンコのポリエステル 1.05mm にシリコンスプレー(工業用です)して使ってます。ようやく打ち慣れて来て、思惑通りとは行かないまでも私的には其れ以前は有り得なかったスピンボールも繰り出せる様になって来ました。
        でもガットの切れるのがあまりに早い。当初はラケット推奨の下限53ポンドで張りましたが、今は40ポンドにエラストクロス多数。コレで行けるとこまで行くつもりです。

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      2. コメントありがとうございました。いろいろチャレンジされているのですね。ソリンコ1.05とは、細いゲージですね。私もミース104というのがあり、買いたいのですが、今はどうやら売り切れ中みたいです。テンションは冬はずいぶん下げても良い気がします。テンション自体は大差ないのかもしれませんし。

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