ストリンギングには多様な張り方があるようで、備忘を兼ねて、なるべく珍しい張り方をアップしてみよう。
今回は、J’s Boxを取り上げます。真偽を実際に確認したわけではないのですが、アンドレ・アガシが張っていたというものです。J’s Box という名前がいいですね!
アンドレ・アガシを知らない人もいるかもしれませんが、1990年代から2000年代にかけて4大大会を何度も勝っているスーパースターです。奥さんが、やはりスーパースターのシュテフィ・グラフで、二人が結婚したら、「どんなどんな天才児が生まれるのだろう?」とか言われていました。
なお、J’SBOXの張り方も、ネットで検索すると何種類もあり、私もこうした記事を参考にさせてもらっています。 J’S BOXは、柔らかめのラケットに張ると、変形に強く、しっかりした打感が得られるとのことです。
普通、ストリンギングの方法は、縦を全部張った後、横を全部張ります。この横を張る際に、上から張る場合と、下から張る場合があります。 これに対し、縦の一番外側(外周部)を残し、横のガットを先に張る張り方のアラウンド・ザ・ワールドと呼ばれる張り方などがあります。 今回紹介するこのJ’Boxは、やはり、外側の縦ガットを残しながら、最後にスィートスポットになる横ガットをテンションを落として張るところに特徴があると思います。
ちなみに、主のラケットは16×15という、横のガットが少ないSラケを使っています。他のラケットの場合には、適宜アレンジしてください。 ラケットにより、グロメットに空いている穴が、ガット1本分しか通せない場合には、タイオフできる場所が限定されますので、この場合は、難しいかもしれませんのでご注意ください。
まず最初は、普通に2本張る。
注意点として、最初のマシンクランプは、反対側のガットを張る際に邪魔にならないように、少し間隔を離して止める。
また、スターティングクランプ(以下、スタクラ)でも、止めておく。
右ロングサイドのメインを最後まで張ったら、下から2番目のクロスを張ったところで、スタクラで仮止めしておく。
このとき、ラケットのクロスのガットの本数により、順相、逆相があるので、注意する。
ここは、最大の難所!?なので、しっかり確認してください。
ロングサイド、最後のメインを張ったら残っているクロスを上から下へと順に張っていく。
この時張るクロスは、これまでよりテンションを7%下げて張る。
この「7%下げる」という記述はネットで見つけたものです。最初に張ったもののテンションが下がるため、ガットは後で張るものほど、強く張られることになります。 中央部を下げて張ることで、余分なテンションをかけずに、スイートスポットができやすいと思います。
おしまい