パプアニューギニア グルポカ山 村人の儀式

(2021/2/28一部リライトしました。)

ご覧いただいているこのブログは、WordPressというのだが、無料のものを利用している。このため、広告が表示されるし動画を埋め込む機能がない。有料も辛いし、パプアニューギニアで撮ったおもしろい動画をアップできないなあ、と思っていたのだが、YOUTUBEにアップして貼り付ければOKということにようやく気が付いた。

そのため、パプアニューギニア最大のシンシンショーであるゴロカショーの様子と、前日(2013/9/14)に行ったグルポカ山ハイキングの様子をお伝えしたいと思う。ハイキングと書いているが、そんじょそこらの普通のハイキングとは似ても似つかない。

まず、グルポカ山ハイキングから。このハイキングツアーは、PNGジャパンという旅行会社を通じて手配した。

ポートモレスビーの支配人は日本人のKさんで、青年海外協力隊員(青年ボランティア)として派遣された時に、こちらの奥さんと知り合い結婚された方である。主と同じ大阪出身と伺っているが、「大阪とポートモレスビーしか住んだことがないんですよ」と笑っておられた。このような旅行社が現地にあるということは、駐在員とって非常に心強い。日本の放送局がパプアニューギニアで番組を作るようなときにも、力を貸されていることが多い。「人生至る処青山あり」を地で行っておられる。

ところで、パプアニューギニアでは一夫多妻があるために、「何番目の奥さんですか?」という挨拶があるとおっしゃっていた。しかし、パプアニューギニアでは大きく、海岸部と山間部で、部族や文化が分かれており、一般的に一夫多妻は、山間部の部族に見られる文化だ。このためKさんは、「うちの奥さんは海辺の出身なので独りです」と答えると – 複雑な笑いを含みつつ – 教えてくださった。

では、インパクトのある踊りの方から始めたい。下の写真の踊りを、生で見ることができるのだ。この人体ペインティングなかな凄くないですか?

グルポカ山

待望の動画をYOUTUBEにアップしたので見ていただけるだろうか?——- 結局いつの間にやら動画が消えているようなので、PNGジャパンさんがアップしている動画を貼り付けさせてもらった。踊りの方は1分過ぎくらいから出てくる。街の様子も撮られており美しい。

さて、ハイライトを見ていただいた後に、この旅行を順序だって説明したい。

スタートは、ポートモレスビーからゴロカ空港に到着したところからである。ゴロカは東ハイランド州の州都であり、飛行時間は1時間ちょっとだ。パプアニューギニアには4509メートルの万年雪を抱く山ウィルヘルム山があり、ゴロカはその山にも近く、標高1500メートルだ。朝晩は、毛布なしでは寝られない。2011年の人口だが、2万人強と少なく、飛行場には何とターミナルがない!出発地から飛行してきた荷物は、地べたに置かれる。うしろの飛行機は30人乗りくらいだったと思う。(写真は、主だが、タモリさんの顔を使わしていただきました。平にご容赦を! 面倒くさい時代になったものですね。こうして隠しても、テクニックのある人なら、主の顔を暴けるんだろうね)

さて、村に到着した時には、子供たちが集まってきてくれた。パプアニューギニアの子供たちはいつも本当に屈託のない表情でカメラに向かってくれ、こちらの心も和む。後ろの男は、村人の青年だが、先ほどの動画の方が、1時間程度時間が後なので、踊りのメンバーに入っていたかも知れない。下は、彼らの家だ。

家

村に着いたときに右の彼が、迎えに現れた時は本当にびっくりした(上)。彼が、お爺さんの代に実際に使われていた、敵(近隣の部族)を待ち伏せて殺した洞窟などを案内してくれた(下)。

洞窟

これがグルポカ山山頂の写真。写っているのは一方向だけだが、360度、遮るものがない。右が飛行場に迎えに来てくれたIVAN(アイヴァン)さん。将来は自分で、旅行会社をやりたいと言っていた。

こちらが最後の集合写真。右のタモリさんが、会社の同僚だ。こちらは、若者だ。現地の村人たちも、子供同様屈託がなく、サービス精神に横溢している。

電気も水道もない村なので、外国人が珍しいというのはあるかも知れない。だが、写真を見て、金属が写っていないと気付いた人もいるだろう。実際、彼らが文明に接したのは最近で、それ以前は石器時代の暮らしをしており、海からとってきた貝が宝石になったり貨幣に使われていたのだ。

おしまい(次にゴロカショー再びやりたいと思います。)

米国人観光客が集団レイプ被害、パプアニューギニア

次の記事は、AFPというニュース局(2016/1/15)からの切り抜きだ。

AFPのリンク

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【AFP=時事】第2次世界大戦(World War II)の戦場となったパプアニューギニアの「ココダ・トラック(Kokoda Track)」を英国人の恋人と一緒にハイキングをしていた米国人女性が、集団に性的暴行を受け、指を3本切り落とされた。地元メディアが13日、報じた。BBoc4Lw

「パプアニューギニアの「ココダ・トラック」の記念碑を除幕したオーストラリアのジョン・ハワード首相(当時、左)とパプアニューギニアのマイケル・ソマレ首相(当時、2002年8月14日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News」

 パプアニューギニアの警察当局によると、被害男女はともに31歳で、11日にパプアニューギニアのジャングルを通るココダ・トラックをハイキング中に襲われ、携帯電話や靴、かばん、現金1万5000キナ(約59万円)を盗まれた。

 地元警察幹部は同国日刊紙ナショナル(National)に「男性は木に縛り付けられ、女性は繰り返しレイプされた後に指を3本切り落とされた。1時間後にようやく2人は解放された」と述べた。事件にはブッシュナイフとやりで武装した容疑者少なくとも2人が関与しており、そのうちの1人は村の住民に捕らえられているという。

 オーストラリア外務省は事件があったことを確認し、被害男女が事件当時、正式な免許を持ったツアーガイドなしにハイキングをしていたと付け加えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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この「ココダ・トラック(Kokoda Track)」の入り口には、主もポートモレスビーから車で3時間ほどかけて行ったことがある。このココダ・トラックというのは、ポートモレスビーとスタンレー山脈を北側に越えたココダまでの道のりを言う。下が、Ower’s Conerというポートモレスビー側にある出発地点を撮った写真だ。

KOKODA Trail

ところで、このオワーズ・コーナーは、第二次世界大戦で日本軍に勝利したオーストラリア軍の戦勝記念碑があるところなのだが、日本軍は、後方支援のない中、人力で大砲を運びながら陸路を山越えをするという無謀な作戦で、食糧補給もなく体力が消耗し、自決を選んだ隊員も大勢いたらしい。日本軍は、このココダ・トラックの山越えだけでなく、映画「永遠のゼロ」で描かれたゼロ戦のラバウル航空隊基地をはじめ、パプアニューギニアの各地で軍を展開していた。太平洋戦争末期の日本軍は戦況が悪化し、救助もない状況で出口のない戦いを続けたため、遺骨が今も広い地域に残されている。

下の写真は、シンシン(sing sing)という踊りのショーのものだ。このシンシンは、オーストラリア人がハイランドで金鉱の採掘をするため、現地人を労働力として使ったのだが、部族同士の喧嘩が絶えず、争いを減少させる方策として、お互いの部族のシンシンを披露させたのがはじまりと言われている。

パプア・ニューギニアには、800部族が暮らしていると言われ(800言語ある)、特に山岳地帯のハイランドにおいては、文明と接してわずか数十年しか経っていない。このため、普段はTシャツなどの衣服を身に着けているのだが、お祭りの時にはこのような格好をする。だが、服を着るようになったのは最近のことであり、すぐ底流には昔のカルチャーが残っているはずだ。

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部族ごとに伝統的で原始的な衣装がある。彼らは真剣だ。

レイプ事件に戻ると、首都のポートモレスビーをはじめとした州都では、電気も使えるし、携帯電話も使え、スーパーもあるし、文明が浸透していると言って間違いない。だが、伝統的に土地を部族の共有とする文化があるために、国土全体に道路網が未発達で、地方、特に山の中に入った部落では、日常生活の中に、この写真のようなカルチャーが今も残っていると思う。このため、ポートモレスビーから車で3時間離れた山の中で、村の男にアメリカ女性が木に括り付けられ、レイプの挙句に指を3本切られたという野蛮な事件があったと聞いても、それほど大きな驚きとはならない。旅行するのに、注意が足りんかったんやろなあ、という感じだ。

おしまい

「世界でいちばん石器時代に近い国パプアニューギニア」山口由美

「世界でいちばん石器時代に近い国パプアニューギニア」(幻冬舎新書 山口由美)を読む。発行されたのは2014年11月だから、最近だ。

主がパプアニューギニアから日本へ帰国して間もないこともあってか、この国について聞かれることがときどきある。主がこの国を様子を説明したあと、「数十年前まで高地ハイランド)は石器時代だったんです!」と加えるのだが、いまいち聞き手との間に温度差があるようで、こちらが思うようには驚いてくれない。こう言えば良かったのだ、「世界でいちばん石器時代に近い国パプアニューギニア」。さすが売れ筋どころを揃えている幻冬舎、キャッチーな書名が核心を衝いている。

主は2年間パプアに住んだのだが、この本には主が知らなかったことが多く書かれ、手際よくまとめられている。山口さんは海外旅行とホテルの業界誌のフリーランス記者だったとのことで、学術的ではないものの、この国のことについて、有吉佐和子、人類の進化の過程を研究した進化生物学者のジャレド・ダイアモンド、国民的嗜好品のブアイ、いまも残る黒魔術、水木しげる、日本軍や天然資源のLNGなどなど、幅広く情報が満載されている。もし、パプアニューギニアがどんなところか興味をお持ちであれば、この本はかなりお勧めだ。

この本の中に「First Contact」という映画のことが出てくる。1930年代にオーストラリア人が金の採掘を目的にパプアニューギニアの高地(ハイランド)へ行く。こうして、石器時代の暮らしをしていたハイランダーと西洋人(近代文明)が初めて遭遇する。まるで宇宙人に会ったような言葉だが、現地の人たちにとって白人との遭遇は、まさしく宇宙人とのそれだったに違いない。

白黒フィルムで実写されているさまは、われながらボキャブラリーが乏しいなと思うが、「凄い!」の一言しかでてこない。葉っぱや草を身にまとい、鳥の羽を頭の毛に刺したハイランダーのところに、白人が現れる。ハイランダーたちは白人のことを、先祖が現れたと驚愕する。先祖が白い姿になって蘇えるという言い伝えがあったのだ。白人が空から来たのか、土の中から出てきたのか、水の中から出てきたのか、全くわからず混乱する。

ハイランダーのリーダーが白人に近づいていくと、襲われると思った白人はリーダーに発砲する。ハイランダーたちは、白人の強さを思い知る。

白人のライフル銃が、豚を一撃に殺すさまを見て泣き喚き、走り出す。蓄音機を死者の魂を閉じ込めた箱だと思い、その声(音楽)におののく。恐怖感が素直に表情に出ている。缶詰のキャンベルのフタを見て、初めて金属を目にし、貴重品だと直感したハイランダーは奪うように額の飾りにする。女性は白人たちが近づいてくると、食われるかと恐怖を抱いていたが、関係をもって「なんだ、男だ」と納得する。

YOUTUBEで、このファーストコンタクトを見ることが出来る。映画は英語だが、ハイランダーの喋る言葉は、英語の字幕が出るので分かりやすいと思う。

https://vimeo.com/51548963

次の写真は、マッドマン。毎年9月に行われる、全国各地のシンシン(踊り)が一同に見られるハイランドのゴロカショーの一枚だ。お面をずらし、顔を見せてくれた。全身に泥を塗りたくり、弓を手に持っている。主もマスクをかぶらせてもらったが、結構な重さがある。

MADMAN (2)

 

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