コロナになりました!

コロナになったら面倒だぞと思いながら3年が過ぎたところで、気が緩んでいたつもりはないのだが、コロナにかかってしまった。連日、陽性者が10万人以上に急増しているBA.5というタイプだろう。

心当たりがあるのは、参議院選挙の開票日に、ガーシーが当選するのか気になりずっと起きていた。そうしていたところ、ウインブルドンの男子決勝、ジョコビッチ選手とキリオス選手の決勝戦の生放送があり、こちらも見ていた。キリオス選手は、アンダーサーブ!を打つ悪童と評されるキャラクターである。結局、前評判どおりジョコビッチ選手が勝ったのだが、終わったのが午前3時くらいで、その時点でもガーシーの当選は分からなかった。仕方なくそこで寝たのだが、全然眠れず疲れがたまっていた。おそらくそれが影響したかな、と思う。

ちなみに、世間の風評にチキンな主は、ワクチンを3回接種済みである。

それで最初の3日間は売薬の解熱剤と喉痛の薬を飲んでいたのだが、一向に改善しなかった。それで医者に行く誘惑に負けて行ってしまった。熱は、37度くらいなのだが、喉が結構痛かった。

大体、主はちょっと具合が悪くなったらすぐに医者に行き、処方薬を飲んで数日寝ていたいというタイプである。ぼんやりした売薬ではガマンできない。

そんでコロナを見てくれる医者をネットで探すのだが、1件だけ見つかった。だが、医院の予約はずっと先まで取れなかった。ネットで検索しても他の選択肢がなかったが、住んでいる県には、コロナを診察してくれる市ごとの医院のリストがあることが分かった。それで見ると発熱外来のある医院がかなりあるのがわかった。いくつか普段通っている医者に電話したところ、患者が急増していて診れないということだったが、中に1か所診てくれるところがあった。結論的には、そこで処方された薬を貰い、幸い症状はすぐに回復したが、いくつか気づいたこともある。もし参考になることがあれば、幸いである。

① 主に症状が出たのは、7月12日で、陽性者数が急増した初期の頃であり、現在(7/22)は、おそらく状況(医療へ辿り着くこと)は陽性者がさらに増えているようなのでさらに厳しいかと思う。

② 病院へ行ったら車の中で待たされる。徒歩で行っても辺鄙な場所で待たされそうである。

③ 対症療法の解熱剤や去痰剤などは、PCR検査が陽性であろうとなかろうと、誰でも処方されるが、治療薬は外国製のモノで数が限られているようだ。高齢者や重症化の恐れのある人しか処方されない。(良いのか悪いのか分からないが、医師の診察はなかった。)

つまり、若者は対症療法の薬しかもらえず、自然治癒力で我慢するしかない。 主が医院へ行ったときは、ある程度(数人)ごとに部屋に入れてくれて、抗原検査ですぐに結果が出た。主は、夫婦で行き、他には中高生くらいの娘さん(と母親)、40歳くらいの女性の5人が一緒だった。そのうち検査をしたのが4人で、妻だけが陰性、残る3人は陽性だった。

④ 陽性になると感染症法により治療費が無料になる。陰性の場合は、通常の保険診療となり、一般には3割負担である。(陽性の場合でも、初診料は必要なようだった。陽性が判明した以降の経費が無料になるようである。)

⑤ 看護師から処方薬が出ますという話があった時に、「どんな薬ですか」「治療薬出ますか」と尋ねた方が良い。黙っていると、前述したが、治療薬は含まれない可能性がある。処方薬は、重症化する可能性が高い場合(高齢、基礎疾患、喫煙歴)に処方される。

⑥ 処方された治療薬は、外国製のラゲブリオカプセル(モルヌピラビル)というものだった。緊急承認されたものらしく、予想されない副作用やリスクがあり得るということを承諾する書類にサインを求められる。

臨床試験を十分にやっていない薬を飲むことは気が進まない。尼崎の《けったいな町医者》に主演された長尾和宏医師は、ノーベル賞を受賞された大村博士が作った《イベルメクチン》が効くとおっしゃっており、こっちの方が副作用はよりすくないだろうなとか思う。

イベルメクチンの現状をネットで検索すると次のような記事がある。「コロナ治療薬として期待されているイベルメクチンについて、北里大学で行われた医師主導治験が終わって半年以上が経つと思いますが、結果はまだ公表されていません。イベルメクチンは、疥癬という皮膚病に対して日本でも保険診療で使われる薬であり、発展途上国などで寄生虫予防・治療薬として30年以上の使用経験があり、安全性が高いことが知られています。現在、コロナ治療薬としても、適応外使用として保険診療で使えるそうです。しかし実際のところ『国内での治験結果が出ていない』、『メーカーが適応外使用の申請をしていないから承認できない』、『メーカーが出荷規制している』など様々な理由で使用が勧奨されることはなく、一般の診療機関では治療薬として使用できない状況が続いています。」

思いと裏腹に、処方されたラゲブリオカプセルを飲んだが、別段問題なく効果があったらしく数日で軽快した。

ラゲブリオカプセル

⑦ 陽性になると、医院から保健所へ発生届が行くので、診察を受けた翌日に保健所から電話がかかってきた。この保健所の電話の質問に答えていたら、40分!ほど話をしていた。電話をしながら、昨晩は38度5分くらいの熱が出て結構苦しかったので、体温が下がった後で良かったと思う。具合が悪いときに、あれこれ質問されたらつらくて答えられないだろう。話の内容も、病状のヒアリングから始まるものの、いつ療養終了になるとか、パルスオキシメーター、援助の食品の送付など事務手続きの話が多い。 おそらく、マニュアルにあるのだろうと想像するだが、医療保険に加入していた場合の給付申請について説明がある。 どの程度保健所には人数が居るのか分からないが、あまり長く話していては迷惑だろうと思うのだが、担当者は急かすそぶりはない。

⑥ やはりというしかないのだが、説明用のペーパーを何種類か貰い、スマホのSMSにも長文のショートメールが送られてくる。これを解読するのに一苦労する。確実に爺ちゃん婆ちゃんには読めない人も多いだろうと思う。(主も爺ちゃんであるが)なんでもお役所が書く文章は読むのが大変である。

⑦ コンピュータのシステムは関連するものが何通りもある。千葉県では、感染(疑い)者事前登録システム・イマビスというのがある。感染疑いなので、登録する気にならない。後から読むと、前もって登録すると調査時間を短縮できるとあり、登録しておいても良かったかと思う。後の祭りである。というか、検査してすぐ陽性になったので、事前登録システムに入力するのが望ましいとは思えなかった。 このほかに、WEB上で登録する「HER-SYS ID」「MY-HERSYS」があり、こちらは毎日入力を促すSMSがパスワード付きで送られてくる。 また、有名なCOCOAをインストールするよう促すSMSも届く。こちらも、使ってみたらツッコミどころは一杯ある。

最後の段階で、療養の解除の連絡を保健所にしてもらおうと電話したのだが、この時も30分ほど話をした。その中で、アプリへの入力は強制ではなく、任意であり、自己判断で療養の解除してもらって結構という話になる。たしかに、スマホなどでアプリを作っても、使えない人も多いというのがネックだろうと思う。

⑧ 個人差があるだろうが、主は本当に具合が悪かったのは病院へ行ったその日の夜までだった。翌日の朝には、喉は痛かったが再び熱が出ることはなかった。

そのためそこから元気なのに部屋に1週間籠るという事態になり、これが最悪で辛かった。朝から晩まで、YOUTUBEを見ていた。

左が日に2回使っていたメルカリで手に入れた健康器具である。また、体がなまるので、人目につかない夜になると、近所の神社まで散歩に出かけていた。

元気が出てきたところで、近所のドラッグストアで買い物へ行こうとして、「それぐらいええやん。一瞬やし、うつせへんやろ」と言うと、常識人で世間体にも配慮ができる妻が猛反対し、非常識で世間体を気にしない主との夫婦関係は、これ以上ない最悪の状態になった。

お互いに譲歩できないのである。そもそも嫌々ワクチンを打っている主は、現行ルールを行政裁判したいと思う。大体、コロナで自宅療養しているということが、エボラ出血熱、ペストなどの致死性の高い病気と同等に位置づけ、病気を拡散させないように隔離するという、感染症法やコロナ特措法の趣旨を初めから逸脱している。自宅療養させて、行動を自粛させているということは、病気の致死性や社会に対する悪影響が低いと認めているからであり、今度は、ルールを変更しないのは行政の「不作為」になると思う。裁判費用はどれくらいになるのだろう。一人で裁判費用を持つのは大変なので、人数集めて原告団を結成するのがいいだろうとか、賠償金額はどれくらいが妥当なのだろう、とかあれこれ考える。

しかし、ネットで見ると行政訴訟は、8~9割原告が敗訴するという。なぜなら、行政側には圧倒的に反証材料を持っているということかららしい。

しょせん庶民は、お上には勝てない!情けない!!やられ放題だ。ええ加減にせえ!!

参考までに、県から送られてきたSMSを以下に添付する。熱がなくても、読むのに苦労する。爺ちゃん婆ちゃんには無理だ。

千葉県からのお知らせです。新型コロナと診断され、医療機関から千葉県へ届出のあった方全員にお送りしています。療養期間を安心して過ごしていただくため、千葉県HPのトップページから「千葉県から新型コロナウイルス感染症に関するショートメッセージ(SMS)が届いた方へ」にアクセスいただき、内容の確認をお願いします。なお、「医師によるオンライン健康相談」のパスワードは「*******」、体調悪化時の電話相談窓口は「050-****-****(0時~24時)」です。症状が急激に悪化した時は、迷わずに救急要請(119番)してください。また、「新型コロナ感染者事前登録システム(イマビス)」への登録等にご協力をお願いします。更に、スマホによる健康管理に必要な「HER-SYS ID」と「My HER-SYS」について、別途SMSで送付される場合があります。※療養期間及び療養証明、また、災害発生に備えた対応については、千葉県HPからご確認をお願いします。※ご注意 千葉県からのSMSはこの発信者番号と、自宅療養者の方にはこの発信者番号に加えて050-****-****(ソフトバンクの方は*****)からも届く場合があります。なお、検査を受けていない等、本メッセージにお心当たりがない場合には、お手数ですが千葉県疾病対策課までご連絡ください。(このメールは送信専用です。ご返信されても、内容の確認等はいたしかねますので、ご了承ください。)

おしまい

再上映「痛くない死に方」「けったいな町医者」見てきた

尼崎に長尾和宏さんという医師がおり、お昼のテレビのワイドショーに出て、コロナの対応方針について熱く語っておられた。今年(2021年)の夏ごろだったと思うが、デルタ株が蔓延しPCR検査で陽性者が多数発生したにもかかわらず、医療施設に収容しきれずに、自宅待機を余儀なくされていた時期と思う。

この長尾さんの主張は、コロナの分類を2類から5類に変更することと、治療薬として、イベルメクチンの使用を認めることの2点だった。イベルメクチンというのは、北里大学大村智さんがノーベル賞をとった薬で、アフリカや南米で広く使われ、動物用にも使われている。

ところが、この発言は日本の『感染症の専門家たち』から完璧に無視され、長尾医師は医者の世界で、完全に孤立した存在になる。

そんなで主は、長尾さんのコロナについてのYOUTUBEを見たりしていたのだが、たくさんの著作とともに、医療をテーマにした映画もあることを知った。

それが、「痛くない死に方」と「けったいな町医者」である。

始まるころには、もう少し増えた。観客の平均年齢は、80歳に近いかも(東京都写真美術館)

だれしも歳を取って高齢になると、死ぬのは仕方がないが痛い思いをしたくない、というのが一般的だろうと思う。また老いぼれて、オシメをして下の世話で、家族に迷惑を掛けたくない、というのも普通だろう。

医者たちが、庶民に手の届かなかった時代、つまり太平洋戦争より前の時代は、便所に行けないような年寄りは、食事介護され食物を口に放り込まれることもなかったはずだ。生命活動が自然に低下した年寄りは、寝たきりとなり、ぼんやりとなって意識が低下して、まもなく死んでいったはずだ。死ぬ間際には、脳内ドラッグ(ホルモン)が出て、幸福な夢を見ながら動物は死ぬ。

臨死体験の謎を解く「脳内ドラッグ」 死の直前30秒間に放出

ところが、この死ぬ間際のまどろみを破るものが出てきた。現代の医者である。医者たちは、患者が死ぬことを敗北と教えられる。患者がオシメをして、ベットで意識を失っていても、それが勝利だという教育を受けている。そして点滴で過剰な栄養を補給するため、患者は最終的に溺死する。溺死では、脳内ドラッグは出ない。

この二つの映画は、そんな話です。

おしまい

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