下は、カンヌ映画祭最優秀賞(パルムドール)とアカデミー賞の両方を受賞した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」の公式ホームページの写真と、引用である。
(公式ホームページの抜粋)全員失業中の一家が目指す高台の豪邸。そこは最高の就職(パラサイト)先-!?
- 全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―。ツイストを効かせながら猛烈に加速していく100%予測不能な展開。喜怒哀楽、全ての感情が揺さぶられる、唯一無二の最高傑作が誕生した!
映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト ← 面白いです!
日本の映画がアカデミー賞に毎年のようにノミネートされながら、最高賞が取れない中、韓国映画が最高賞を含めた4部門を受賞した。そのニュースを見て、ミーハーな主はすぐに映画館へ向かった。平日だったが、普段1割くらいしか入っていない観客席が、6~7割埋まっており驚かされた。
同じテーマの映画に、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した日本の是枝裕和監督の「万引き家族」があるが、こちらは比較すると大人しい印象を受ける。「パラサイト」は、烈しい。テーマが「格差」のみにフォーカスされている。退屈を感じ始める3分の1を過ぎたあたりから、何回もどんでん返しが用意されていて、退屈させず、悲惨になりすぎず、かつユーモアがあって、説得力がある。ただし、安っぽいヒューマニズムやセンチメントはなく、ストレートに「格差」だけが身に沁みる。日本ではすっかり希薄になってしまった家族関係が、韓国はまだ大事にされていると感じられ、羨ましく感じられもする。
とてもインパクトのある映画で、おススメです。
おしまい