銀行業界の好業績の秘密 植田日銀総裁がしていること

株などの投資をしている人であれば、銀行などの金融機関の決算が大きく改善したことを知っている人は多いだろう。その金額は、大手3行(三菱UFJ、三井住友、りそな)を例に上げると2023年3月に約2兆円だった利益が、2026年3月には約4兆3千億円へと2倍以上改善している。1だが、株などの投資をしている人は国民の2割程度と言われるので、多くの人は知らないはずだ。銀行業はテレビや新聞などと同様古い業態と言われ、その将来は盤石ではないのだが、何故このような好業績なのか。

これは日銀の総裁が黒田さんから植田さんへと変わるにつれ、一つは「金利のある世界」と言われるように金利を上げたことにある。それは毎日マスコミが報道しているので誰もが知っているだろう。一方でほとんどの人が知らない、銀行が儲かるもう一つのことを植田さんはやっている。それは日銀内における日銀当座預金と言われる預金の利息を優遇している。普通の民間企業が銀行に預ける当座預金は金利がぜんぜんつかないのだが、日銀当座預金は銀行に対しはげしく金利をつけている。おかげで何もしていないのに金融機関の儲けは爆上がりしている。

具体的には、日銀当座預金へ利息をつけるということは、黒田総裁の前任者である白川総裁が2008年に0.1%で始め、黒田総裁のときには一部にマイナス0.1%を適用していた。この金利体系を植田総裁は、2024年3月に一律0.1%にあらため、2024年7月に0.25%、2025年1月に0.5%、2025年12月に0.75%、そして2026年6月16日に1.00%まで引き上げてきた。2

この日銀当座預金に利子をつけることで、金融機関が受け取った利息は黒田総裁の末期に年1800億円だったものが、年5兆円ほどになります。

この額は消費税1%へ減税する財源に匹敵するものです。まるで植田総裁は金融機関に何か弱みを握られてカツアゲにあっているようです。

おしまい

3行の年度別純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)*1

決算期三菱UFJ三井住友FGりそなHD3社合計
2024年3月期1兆4,908億円9,629億円約1,590億円(推計)約2兆6,127億円
2025年3月期1兆8,629億円約1兆1,813億円2,133億円約3兆2,575億円
2026年3月期2兆4,272億円1兆5,829億円2,587億円約4兆2,688億円

現在(政策金利1.00%)の水準感 *2

日銀当座預金の残高はおおむね500〜560兆円程度で推移しています。ここに現在の政策金利1.00%が一律付利されると仮定すると、単純計算で年間5兆円前後の利払いになる可能性があり、黒田時代末期(年間約1,800億円)と比べると実に約30倍近い規模に膨らむ計算です。

注釈は生成AI Claude無料版によるものです。