《体験談》 複数年度予算と補正予算を止め当初予算だけへ 実働部隊は大賛成💕

1.はじめに

アイキャッチ画像は、2月の衆院選後の高市首相のロイターの記事からである。この演説で、複数年度予算の導入と毎年補正予算を編成する慣例を止め、必要な予算は可能な限り当初予算で措置すると表明した。

親爺は現役時代、ほぼほぼ経理部門一筋で働いてきた。縁の下と言われる部署だが、組織全体を客観的な目で見られる部署という気もする。2つの法人で働いていたが、どちらも良くしてくれた。悪口にならないように、気をつけながら体験談を語りたい。

親爺が現役の時代は、高度成長期と、バブルになりバブルが弾け、国民全体が苦労したデフレ不況の期間である。バブル後は賃金は上がらず、飲み会は減る一方で、安い酒場しかいかなくなった。(親爺は酒が駄目なので、ノンアルでも許容される雰囲気になり、助かった面もある。)

銀座の高級クラブ。こんな場所へは行ったことのないサラリーマンでした😩😥
こういう感じのお店ばかりへ行っていました😰

2.予算が出来るまでの流れ

親爺は独立行政法人で働いてきた。毎年知恵を絞って新規の事業を盛り込んで、財務省へは増額要求をするが、もらう予算はまず特殊な事情がなければ増えず、デフレの進行もあって、当初予算は毎年ほぼ横ばいである。それでも、人員は増えないので、仕事はだんだんタイトになっていった。

天下の財務省❗霞が関で他省庁の建物を新しくして
自分は古いビルに入り、恩を売っている。

政府の予算の流れを説明するとこうだ。。毎年、予算を要求する法人は翌年度の予算要求を財務省へ8月末までに提出する。これが「概算要求」である。この審査が12月末まで続き、「大臣折衝」(財務大臣と省庁を担当する大臣が顔を突き合わせて、財務大臣が予算を増額する。担当大臣に花を持たせるセレモニーである。)を経て「概算決定」する。その予算は、年度が変わった4月1日から使える。

ここで問題の補正予算について述べる。財務省は景気動向や景気刺激の必要性、予算の余り具合などから、秋から冬の頃に補正予算をつける。もちろん、各省庁が要求している。そして各省庁が要求した追加要求に対して査定を行い、省庁ごとに補正予算を配る。

日本の予算は「単年度主義」である。このため、秋冬についた予算は、年度内消化、つまり、3月末までに終わるものにしか使えない。こうした予算は、各省庁に振り分けられ、次にその法人の本社(本部)に来る。本社はそれを支社に振り分けて予算消化をするように指示を出す。

指示を受けた支社は、何をするにしても3〜4か月の間に消化できる仕事をしないとならない。当然、この短い期間では工事や建設といったことは出来ないので、物品の購入くらいしか出来ない。

親爺は当時、結構大きい補正予算がつき、数百人が泊まれる高層の宿泊施設の屋上に太陽光パネルを一面敷き詰めるとなったことがある。予算消化のためだけに考えだされたものだった。幸い、この指示は途中でポシャったので良かったのだが、維持管理や経済効果など深く検討したものではない。

予算の消化については、翌年の予算をもらうために使い残さないというのも大事なポイントだ。当時は、予算を残すと次の年度の予算を減らされると言って、予算担当部署は完全に消化することにも精力を傾けていた。

1年間終わって予算を余したら、財務省に褒められ、余った予算は次の年度にご褒美として増やして使えるようにしたら良いのにと親爺は思っていた。現実は真逆で、予算を余したら財務省に怒られ、次の年度の予算を減らされるのだった。

3.高市政権 素晴らしい施策!誰もが現在の予算制度に問題を感じていた。

高市政権の補正予算を止め当初予算をその分増額し、予算執行は単年度ではなく複数年度で組める。*¹ 一応現在の予算制度に翌年度もシームレスに使える継続費・国庫債務負担行為の仕組みはあり、親爺がいた鉄道建設の法人などには、トンネルや高架橋など建設期間が長いために複数年度で予算を組んでいた。しかし、このトピックで取り上げた補正予算は、年度途中に景気対策などの目的で急遽設定されるのもなので年度内消化が一般的に行われていると思います。というのは、まったく素晴らしい。
従来と真逆で、実施部隊にはバラ色の世界といえるくらい素晴らしい方策だ!

おしまい

*¹: 一応現在の予算制度に翌年度もシームレスに使える継続費・国庫債務負担行為の仕組みはあり、親爺がいた鉄道建設の法人などには、トンネルや高架橋など建設期間が長いために複数年度で予算を組んでいた。しかし、このトピックで取り上げた補正予算は、年度途中に景気対策などの目的で急遽設定されるのもなので年度内消化が一般的に行われていると思います。