PCオーディオにはまった時にオーディオ機器を揃えはじめたのだが、どうしても値段の手頃なものから揃えてしまい、結局は満足できずに上位機種を買うということを繰り返した。このため我が家のオーディオセットは4組ある。
下ががメインのセットだ。一日の最後に、好きなクラシック音楽を聴く。カナダ人ピアニストのグレン・グールド(1932-1982)にはまっている。知る人は知るのだが、知らない人も多いと思う。没後30年以上経つのだが、クラシックでは人気のピアニストだ。CD売り場へ行くと、今でもたくさん並んで売れている。昨年発売された「コンプリート・バッハ・コレクション」(CD38枚、DVD6枚組)は最初1万2千円ほどの安価で発売されていたのだが、今では逆に値上げされている。彼の演奏は、1950年代から始まり、このころの演奏は60年近く経過している。このため初期の録音状態は悪く、出来るだけ原音で再生したいという思いから、PCオーディオに凝り始めた。
具体的には、ファンレスの無音自作パソコンにZODIAC専用のUSBケーブル(85センチで6万円する!!)でDACのZODIAC GOLDと接続する。ZODIAC GOLDは、本体と電源部が分かれており、50万円以上する。この電源部が威力を発揮するのだ。電源部を完全に独立・安定させることで異次元の音質になる。さらにA級アンプのLUXMAN 550AXのパワーアンプ部へと直結し、スピーカーはB&WのCM8にバイワイヤリングで接続している。これらの接続はモンスターケーブルを使っている。ヘッドホンは、オーストリア製のAKG K701だ。結論だけを言えば、非常に良い音がする。長い時間、大きな音で聴いても聴き疲れすることがなく、小さな音で聴いてもクリアに聴くことが出来る。クラシックはクラシックにふさわしい、ジャズはジャズらしいリアルな音がする。
ベストは、ZODIAC GOLDとヘッドホンのAKG K701だけの再生だ。非常に微妙な音まで明晰に聞きわけることができる。たとえば、グールドが生涯使い続けた椅子がかすかに軋む音や、マイクマニアの彼が、音源から遠近をつけた位置に置いたマイクが拾うチャンネルごとの微妙な違いも聴き取れる。また、ジャズなど違ったジャンルを再生すると、非常な臨場感、迫力があり、目の前に楽器があるかと思うほどだ。もちろん、アンプ、スピーカーをとおして聞くと、音量に関係なく音楽に楽に没頭することができる。全体に、例えば、ピアノであれば本来のアコースティックな響きがするし、ドラムのシンバルであればそのとおりのリアルな音がする。本来、楽器はこんなにいい音がするのだと快感する。
リビングルーム
こちらはネットワークプレイヤー PIONEER N-50、アンプは ONKYO A-9070。ソースは、隣室のNASからLAN接続をしている。他のメーカーのネットワークプレイヤーもそうだが、曲の選択や曲目のディスプレイが小さいことなどPCと比べると、細かい不満はいろいろある。だが、CDプレイヤーを使うより、さっと違う曲をかけることができるし、曲名も表示され、こちらの方がずっと良い。
スピーカーは、かなり昔(15年ほど前)に買った。「線音源」のリニアムA-1という高音が綺麗なスピーカーだ。スピーカーは専用スタンドに乗せている。こちらもなかなかいい音がする。リビングルームではある程度離れて聴くことができるので、器楽曲は自然な感じで聴ける。オーケストラはちょっと解像度が厳しい。
和室1 PC
和室に家族みんなで使うデスクトップパソコンがあり、そちらのセットだ。ONKYO DAC-1000、アンプ ONKYO A7-VL、スピーカー DALI LEKTOR2です。いずれもネットの口コミを見て買ったものだ。
和室2
ネットワークオーディオを始めた時に買ったネットワークプレイヤーDENON RCD-N7とスキャンダイナスピーカーMicro Pod SE。