MMTの話 その3 緊縮財政の根拠法、《財政法第4条、財務省設置法第3条》について

財務省の入り口

MMTは、政府が国債を発行して、公共事業をするなり、個人へ給付するなりすると「国民の資産になる。国民が借金するわけではない。」という。しかしながら、財務省はこうした発言には必ず反発し、財政の収支均衡を訴える。2000年ころからの小泉政権と竹中平蔵大臣が、プライマリーバランスを言い始めた。これは、政府の事業支出が税収でどの程度賄えているかの指標である。

ところが日本は景気が一向に回復しないまま、国債を小出しに発行し続け、とうとうGDPの2倍を超えた。太平洋戦争のガダルカナル戦と同じく、財務省は、戦力(国債)の逐次投入を続けた結果、景気は四半世紀のあいだ上向かず、公共事業は無駄だとさえ言われるようになった。

この頑なな財務省の姿勢はどこから来ているのか、考えてみたい。

結論をいうと、これには根拠法がある。財政法第4条と財務省設置法第3条である。ここに、いわゆる建設国債は財源にしてもよいが、赤字国債はダメだと書かれている。(ちなみに、建設国債も赤字国債も同じ国債である。)

こうした記述があるのはなぜか。これは、日本が太平洋戦争で赤字国債を大量に発行して戦費を調達して戦ったことから、敗戦国にやってきたGHQが、そのようなことを二度と起こせないようにしたということだ。

その意図の是非は別にして、このせいで日本が成長できなくなくなったというのは、非常に情けない。その意図を見抜けなくて、あるいは誤解して、妙な足枷を自分で嵌めてしまったという自覚がないのが情けない。とほほ。

下が、その二つの法律の条文である。

《財政法》第四条 国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない但し、公共事業費、出資金及び貸付金の財源については、国会の議決を経た金額の範囲内で、公債を発行し又は借入金をなすことができる。 前項但書の規定により公債を発行し又は借入金をなす場合においては、その償還の計画を国会に提出しなければならない。 第一項に規定する公共事業費の範囲については、毎会計年度、国会の議決を経なければならない。

《財務省設置法》(任務)第三条 財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。 前項に定めるもののほか、財務省は、同項の任務に関連する特定の内閣の重要政策に関する内閣の事務を助けることを任務とする。  財務省は、前項の任務を遂行するに当たり、内閣官房を助けるものとする。

おしまい

MMTの話 その2 《自国通貨建てで国債を発行できる国はどこ?》

「個人向け国債」があるゆえ、国の借金と誤解されやすい。

MMTの主張に、変動相場制を採用する国で、自国通貨建てで国債発行できる国は、いくら国債を発行しても、デフォルトしないというのがある。

つまり、自国通貨建てで、じゃんじゃん国債を発行して、通貨安になったりの影響はあるにしても、その返済期限がきたときに、その国の政府は自国通貨を増刷すれ良いだけなので、デフォルトしないという理屈はわかりやすい。実際にその趣旨のことが、日本銀行のホームページも書かれているということだ。

じゃあ、じっさいにどういう国が該当し、どういう国が該当しないのか調べてみた。

朝日デジタルから

結論を言うと、このように自国通貨建てで国債を発行できる国は、アメリカ(ドル)、日本(円)、イギリス(ポンド)、中国(元)、スイス(フラン)、オーストラリア(豪ドル)あたりで、国ではないがEU(ユーロ)までらしい。これらの国や地域の通貨であれば、準基軸通貨国通貨ということで、信用もあり、広く流通もしているのでOKである。

逆にダメなのが、残りの国ということになる。例えば、アルゼンチンは、何度もデフォルトしているはずだが、こちらもペソ建てで借金するのではなく、ドル建てで借金するからこのような事態になる。現在のアルゼンチンもまた、デフォルトの危機である。

同様に、お隣の韓国の通貨であるウォンは、世界で見ると流通量が少ないため、準基軸通貨ではない。また、韓国は、民間企業がドル建てて借金することが多いらしく、アメリカが金融引き締め(テーパリング)を表明しただけで、ウォン安になり、ドルの外貨準備も少なく、東アジアの通貨危機の再現になるかと危惧されている。

また、ドル以外のペソやウォンといった現地通貨で発行する際には、その国の政府が、簡単に通貨を増刷して返済できるメリットがある。しかし、信用力が落ちるので、その分金利を上げて発行する必要があり、不利になる。

ギリシャは、昔ドラクマという通貨を持っていたのだが、EUに加入した結果、通貨発行権を奪われた。このため、経済危機に陥った時に、EUがなかなか助けてくれず、ギリシャ国民は窮乏生活せざるを得なくなった。

このあたりの事情は、イタリアやスペインでも同じ事情がある。

国債の発行とは関係がないが、逆に、EUでいわれていることは、ドイツだけが一人勝ちしているということだ。ドイツはもともとマルクを使っていた。ところが、EUができて、ユーロを使うようになると、域内で競争力のある自動車をいくら売っても、マルクであればやがてマルク高になって輸出競争力が削がれるのだが、ユーロの場合は、いつまでたってもそのような現象が起こらないので、ドイツの一人勝ちになる。 このような事態が起こっているので、EU全体を見たとき、EUの困難を予想する人は多い。

ただ、注意しなければならないのは、日本が順基軸通貨国の地位にあるのは、過去の経済や、海外に対して最も債権をもっているという結果であり、今のような低成長を四半世紀も続けていると、その地位を失う日は近いだろう。そういう意味で、緊縮財政を止め、財政支出をするという経済政策の転換をただちにすべきだ。

おしまい

テンションの落ち方 ナチュラルとハイブリッド

テニスラケットにガットを張ってから時間がたつとどの程度テンションが下がるのか興味があり、Tennis Tensionというアプリを使って、20日間計測した。

前回はナチュラルガットのみだったが、今回は、ポリとナチュラルのハイブリッドも試してみた。

結果は以下のとおりだった。張った直後の2日間ほどで、10%前後、テンションがどっと下がり、その後もだらだら下がっていく。ただし、ハイブリッドの方が、ナチュラルより低下度合いは大きく20日後には20%近く下がっている。

計測しながら感じたことは、その日プレーしたかどうかというより、その日の気温が影響している気がした。気温が高いとテンションが低くでるような気がする。

あと、プレーした時の打感だが、ハイブリッドを張った直後の1週間は、非常に良かった。たしかに、プロがガットを張った直後を好むのが分かる。弾きが良く、簡単にラケットが振りぬける。 

ただ、素人である主は、意外とテンションが下がった後でも同じようにプレーできるように感じた。表現が難しいのだだが、結局のところ、好みのテンションを追求するのも重要だが、まずは、しっかり、正しく、ラケットを振るのが重要と言うのが先ということらしい。(汗)

おしまい

ナチュラルガットを長持ちさせるアイデア

テニスを同じラケットで長くプレーをしていると、ガットがくたびれきて、やがて切れてしまう。ポリエステルのガットは一体成型されているので突然切れるが、ナチュラルガットやマルチフィラメントのナイロンガットは、細い糸を束ねて作られているので、この写真のように、ぼそぼそになって切れる。

このガットの傷み方なのだが、写真をよく見ていただくとわかると思うが、メイン(縦)ガットより、クロス(横)ガットの傷み方がだんぜん激しい。

だんだんクロスガットが痛んでくる

ラケットは、基本的に横向きの状態で、ドライブであれば下から上へ、スライスであれば上から下へ振るので、ボールが当たった瞬間に、メインガットが激しくクロスガットをこするスナップバックと言う現象が起こるので、クロスガットが消耗するのだろう。

ただ、ネットで見ていると、正しい打ち方をしているとメインガットが切れるはず、とか書かれていることもある。このあたり、まちまちのようだ。

つまり、メインのガットとクロスのガットでは寿命が違っており、どうも、クロスのガットばかりが痛むのである。

ただし、この現象は、基本的に上級者や体育会のテニス部員など、スウィングスピードの違いが大いに影響するだろう。主のようにのんびりラケットをフラットに振り回している者のガットは、あまり傷みにくいはずだ。

ナチュラルとポリのハイブリッド

ただ、ガットの性能を発揮しながら、長く使いたいという気持ちはだれしもあると思う。

このガットが早く切れてしまう問題を解決(軽減)する方法として、上の写真のように、メインをナチュラル、クロスをポリにするハイブリッドにすることがよく言われる。

しかし、ふと気が付いたのだが、もし自分でガットを張っている場合や、テニスショップの店員さんと親しいなら、あらかじめナチュラルガットを2本張りしておき、傷んだ(あるいは切れた)クロスガットのみを張り替える方法もあると思える。ナチュラルガットは切れるまで使えると言われるから。・・・・まあ、そのうち試してみよう。

ちなみに、2本張りと言うのは、ガットを張る際に、1本のガットで縦横全体を張るのではなくて、2本に切ったガットでそれぞれ縦横を張るという張り方だ。

おしまい

MMTの話 その1 《 お金は血液だ!》

MMT( Modern Monetary Theory : 現代通貨論)の話をしたい。MMTが広く世間に認知されるなら、お金が原因になっている問題のほとんどが解決するから。そのためにはまず、なぜ経済学の世界で、MMTがなかなか認知されない事態になっているのか説明するところから始めたいと思う。

《経済学の変遷》

経済学の歴史を見渡すと、『国富論』を書き、経済学の始祖と言われるアダム・スミス(1723年 – 1790年)というイギリス人が最初である。この人物は、現在の経済学で出てくる商品、労働、価格、利子、貨幣、資本など、今ある概念の殆どを提示した。また、市場には「神の手」があると言ったことで有名な人物である。この学派を古典派経済学と言う。

アダムスミス(WIKIPEDIAから)

アダムスミスから100年たって、やはりイギリス人のケインズ(1883年- 1946年)が登場し、1936年に『雇用・利子および貨幣の一般理論』という経済学の一大著作を発表し、ケインズ経済学が主流派の位置を占めるようになる。彼の主張によって、アメリカではニューディール政策、ドイツではアウトバーンの建設が実施され、景気回復に大いに貢献したと言われる。ケインズ経済学の登場はケインズ革命と言われ、また、マクロ経済学とも言われる。

ケインズは、大きな政府を主張し、所得を金持ちから貧乏人に再分配することで、平等を実現できると考えていた。また、科学技術の進歩により、世界の貧困問題は解消され、やがて人間が働かずとも暮らせる時代が来ると予言していた。

ケインズ(WIKIPEDIAから)

ところが、西側諸国では、1970年代にオイルショックに端を発する不況とインフレが同時に起こる、スタグフレーションが起こり、ケインズ経済学ではこの現象に対処できないないと言われ始まる。

同時に、経済学に「限界革命」が起こり、余計な価値判断を含まずに、経済学を数学的に研究することで、客観的な科学になるという新古典派経済学の考えが広がった。

「限界革命」と言うのは大げさな言葉だが、例えば、1杯目のビールは2杯目のビールよりおいしいとか、同じような服が増えてもありがたみは正比例しないとかいうもので、単位当たりの投入数量を増減していくと産出がどのように変化するかを考えるにあたって、微分を使うことで数学的に捉えることができ、扱いやすくなる。同様に、需要と供給がいかに決まるかという主流派経済学の主柱である「均衡論」もここから生れた。また、ミクロな観点から出発するので、ミクロ経済学ともいわれる。

この学派は、ケインズと同時代を生きオーストリア人のハイエク(1899年 – 1992年)が始祖なのだが、後に「選択の自由」というベストセラーを書いたアメリカ人のフリードマン(1912年 – 2006年)の影響が非常に大きい。

  • )ハイエクと言うのは、ケインズと考え方においてライバル関係にあり、ケインズが政府の介入を力説するのに対し、ハイエクは、自由放任を主張した。フリードマンも同様である。フリードマンの貨幣論は、「社会に流通している貨幣の総量とその流通速度が物価の水準を決定している」という経済学の仮説である『貨幣数量説』を蘇らせたと言われる。
  •  この『貨幣数量説』は、社会の貨幣の流通速度を変えることで、経済動向をコントロールできるというもので、金融政策の中心をなしている。しかし、後に述べるMMTの貨幣観と比べると、ずいぶん欠落している部分がある。
  • また、現在の黒田日銀は『貨幣数量説』に従って、マネタリーベース(現金通貨と準備預金の合計)を増やす量的緩和を行うリフレ政策を行っている。しかしながら、デフレ下でいくら通貨を増やしても、通貨は『ブタ積み』の状態になるだけで、誰も借手になろうとしないので、効果は限定的だ。

前述のフリードマンの主張は、政府は、極力マーケットに介入することをせず、市場の働きにより、すべてが解決されるというものだ。つまり、人々が合理的で、好きなように活動すれば、市場がすべて(失業問題や財の配分)を解決するというもので、小さな政府、自由貿易、自己責任と言った価値観が生まれてくる。

これに飛びついたのが、イギリスのサッチャー首相、アメリカのレーガン大統領であり、この時代から、世界は、グローバリズムへと進むことになる。

フリードマン
サッチャー首相
レーガン大統領

《新古典派経済学の貨幣観は》

一部前述したが、この新古典派経済学は、通貨制度に大きな変革があったにもかかわらず、貨幣観を古いままにしていた。

つまり、貨幣の歴史を考えると、物々交換の時代には貝殻などの貴重品(宝飾品)が通貨の役割をはたし、時代が現在に近づくにつれ、金など希少性の高い金属を含む通貨に変わってきたと説明される。やがて通貨は政府が発行する紙幣になるのだが、この紙幣は同じ金額の値打ちの金と交換を約束するものだった。(金本位制、兌換通貨) これを商品貨幣論と言う。

ところが、この金本位制は1930年代から徐々に姿を消し、単なる紙切れである紙幣へと姿が変わっていった。つまり、政府は主体的に通貨を発行できるようになったのだが、経済学の前提をドラマチックに変える必要があったが、経済学者はそれに気がつかなかった。

そうするとどうなるか。政府は民間や個人と同様に、歳出を歳入の範囲で行うというレギュレーションになるだろう。金と交換する必要はないが、むやみに通貨を乱発すれば、政府の信用は失われるだろうとなる。無制限に通貨を発行すると、インフレになり、通貨の信用は失われ通貨安になるとなる。

しかし、この貨幣論は通貨自体に値打ちがあると考える商品貨幣論である。つまり、通貨に値打ちがあるから、万人に値打ちがあると認められているというトートロジー(同語反復)である。

また、新古典派経済学には、政府が、通貨を発行する際に余分に生じる、通貨発行益という概念がある。しかし、この概念は極めて限定的で、国債につく利息だったり、硬貨の発行益だけを指す。ここにもこの主流派経済学の間違いがよく表れていると、一経済フリークとして思う。

《MMTの貨幣観は》

MMTは、通貨が信認される根源は、租税の納入にあると考えている。つまり、政府は国民から徴税する際に、その納付を政府が定めた通貨で納めることを法律で定めている。罰金を払う際にも、政府が認めた通貨で支払うことを定めている。これが、国民が通貨を求める理由であり、信任される理由である。

また、通貨の発行主体を考えると、通貨の発行を行っているのは政府だけではない。一番多い例が、銀行である。つまり、ソフトバンクがみずほ銀行から5000億円融資を受けると、みずほ銀行が5000億円通貨を発行したのと同じである。もし金持ちの個人が、手持ち資金から1億円誰かに貸したなら、1億円分通貨を発行したのと同じである。

後述するが、この5000億円の融資は、みずほ銀行が顧客から集めた預金を原資に、貸出を実行しているものではなく、キーボードマネーと言われるものだ。ここを新古典派の経済学者は誤解している。

これは簿記で考えると理解しやすい。政府が国債を発行して、銀行に国債を買ってもらい、現金を手に入れる場合は、次のようになる。

政府

(借方)現金(貸方)負債(=国債)

銀行

(借方)国債(=資産)(貸方)預金

上記について補足すると、政府と日銀は一体と考えている。また、銀行の預金は、借方と貸方が逆になる。この仕訳を見ると、銀行の預金が増えているように見えるかもしれないが、銀行にとって預金は負債であり、この取引では資産と負債が同時に増えるということだ。

同様に銀行融資の場合を考える。例えば、ソフトバンクが、銀行から借金をする場合は、次のようになる。

ソフトバンク

(借方)現金(貸方)負債(=借入金)

銀行

(借方)貸付金(=資産)(貸方)預金 

つまり、政府は通貨自体の発行主体なので、通貨を生み出すことができるのだが、銀行でも誰でも、借り手の返済能力を信じることができれば、お金をいくらでも貸せ、それは通貨を生み出す。貸した金が返ってこなかったとき、企業・個人は倒産するしかないが、政府は通貨を追加的に発行できるので、倒産しない。

極めておおざっぱな説明であるが、現在では、デジタルで決済が行われるため目の前に現金を積む必要もない。また、政府も、銀行も、企業・個人も同じ通貨である日本円を使っているので、政府以外であっても、通貨を発行したのと同様の事態が起こっている。 この通貨の発行割合であるが、日銀が発行している通貨の残高が、2割程度、残りの8割が銀行の融資残高と言われる。こうした貨幣を負債の一種とみなす学説を、信用貨幣論と言う。

貨幣数量説を信じる新古典派と言われる主流派の経済学者たちは、金本位制度から管理通貨制度に変わった後も、考えを改めず、こうした観点を見落としている。つまり、通貨が企業・国民の手に渡らない間、銀行にいくら残高を増やしても、誰かが借手になって負債を負うか、政府が実際に国民にお金を手渡すまでは、需要を増やす効果はぜんぜん出ない。 

つまり、通貨は社会の血液だ。この血液が、金持ちに偏っているのも問題だが、血液の量自体が少なすぎるのが、もっと問題だ。

長くなっってしまった。次回は、需要と供給の差がインフレになったり、デフレになったりするというMMTの理論について書きたい。

おしまい

河野太郎氏 テレビ・新聞が問題視しない問題点

自民党総裁選は、国会議員を選ぶ衆議院選挙などと違い特定の団体の代表選びなので、マスコミが、各得票数や選挙結果の予測を自由に報道してもOKという。それが、総裁選報道が過熱する理由である。

また、テレビ、新聞などのマスコミ(オールドメディアと言われる)とインターネットメディアでは、伝えている内容に大きな差があり、オールドメディアは河野太郎氏が優勢だと報道するものが多く、ネットメディアは高市早苗氏に高評価を与えるものが多い。

この理由だが、オールドメディアは「勝ち馬に乗りたい」という意思が一番大きい。 

高市早苗氏は、出馬記者会見の席上でNHK記者をにらみながら「NHKさん、来られていると思います。覚悟してください。私が総理になったら、NHK改革断行します。具体的には、衛星放送の受信料撤廃をします。また、たくさんある周波数の放送を減らして、集約してもらいます。」とキッパリ言った。NHKはビビっただろう。

他のマスコミは、首相になる可能性の高い候補にとって都合のよい放送をすることで、前もって今から忖度しているともいえる。分かりやすく、過激な高市早苗氏を応援するようなことをして、彼女が負けてしまうと損をする、抽象的な発言に終始する河野太郎氏を応援して負けても、傷は浅い、もし高市氏が逆転すれば、その段階で持ち上げればよいという計算が働いている気がする。

概して、お昼のバラエティ番組で放送されている内容は、底が浅く、あれだけ時間を割いているのに、同じ内容の繰り返しで、政策の中身を具体的に掘り下げることがほとんどない。

ネットでは、中国寄りの二階幹事長、菅首相、石破茂氏側と、アメリカ寄りの安倍前首相、麻生太郎財務大臣側の戦いという説もある。

候補者のうち、河野太郎氏については、いろいろと問題点があるのだが、ネットではいろいろ言われているものの、テレビ、新聞などのマスコミで報道されることはほとんどない。

そこで、マスコミが取り上げない問題点を二つリストアップしてみる。

① 河野太郎防衛大臣は、イージスアショアの配備計画を廃止したが、その後どうするか宙ぶらりんになっている。

政府は、海外からミサイル攻撃を受けた時の防衛システムとして、2018年、秋田県と山口県の二か所にイージスアショアと言う迎撃ミサイルシステムを設置する計画を立てていた。

ところがこの計画の地元説明会で、防衛省はGoogleEarthなどを使った数値をもとにしていたのだが、山の高さの計算などが間違っているのが発覚した。地元の懸念は、迎撃ミサイルを収納する外部の筐体(ブースター)が地元に降ってくる可能性があることだったが、アメリカ軍に照会したところ、地元に落ちる可能性はあるという回答が返ってきた。

それがもとで紛糾し、河野太郎防衛大臣(当時)は、この計画の白紙撤回を素早く決めた。素早く決めたのはいいのだが、その後どうするかの代替案が出せすに迷走している。一応、イージス艦に乗せるという案が決まっているのだが、恒常的に、防衛のための迎撃システムを日本の周囲をめぐっているイージス艦に乗せるというのは現実的でない(予算が倍かかる)、というのは素人でもわかる。

また、アメリカ政府も、このイージスアショアを迷走させている河野太郎氏が総裁になるのを問題視しているらしい。

イージス・アショア代替策
結局はイージス艦なの?

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/47546.html

② 河野太郎氏は、「最低限の原発は稼働させる」と自身の方向転換を言いながら、一方で、「巨額の費用がかかる核燃料サイクル政策はきちんと止めるべきだ」とも発言している。

つまり、河野太郎氏は、脱原発、クリーンエネルギーを推進派だが、産業界は、これを進めると電力料金が上がり、競争力が失われると反発している。このため、河野太郎氏は、出馬表明で「原発の稼働は当面認める。」とトーンダウンしたのだが、いっぽうで、燃料サイクルの廃止を口にしている。

これは、原子力発電所でできる廃材を処理する場所がなくなることを意味し、原発廃止を言うのと同じことであり、矛盾している。 電力料金の高騰は、日本で製鉄業が立ち行かなくなった原因でもあり、製造業の国際競争力を失う。クリーンエネルギーと言えば聞こえがいいが、コストをしっかり考え、不利益を被る部門への目配りが必要である。。

高市早苗氏は、核融合炉を進めると言っており、これは、「ウランなどが必要ないので、最も安全な発電方法だと思います。ものすごく大きな発電量も可能です。」「実は京都大学発のスタートアップ「京都フュージョニアリング」(京都府宇治市)が技術を持っていますが、お金が集まらず、資金調達額は5億円程度にとどまっています。」と具体的な提言をしている。

核燃料サイクル維持を 電事連が声明

https://www.iza.ne.jp/article/20210914-Z7Y7DBWGHJM3PGZZIEZPYCJXYE/

おしまい

余談 日本は、東日本大地震の福島原発爆発事故で、原子力発電所の売り込みができなくなった。このために、火力発電所の燃費効率を上げた発電システムをベトナムなどの途上国に売り込もうとした。しかし、いくら燃費効率が上がったとはいえ、化石燃料を使うシステムへ力を入れる姿勢は、2019年の気候変動会議COP25で世界中からバッシングされた。化石燃料をやめると言わなかった小泉純一郎環境大臣には、たっぷりと皮肉を込めて「化石賞」が贈られた。

本当におしまい

断末魔の菅首相  (こんな面白い話が見え隠れする)

《菅自民党政権は過半数割れか?国会召集無視の憲法違反自民党。解散総選挙と自民党総裁選二転三転の裏側。二階俊博37億円疑惑&辞任の裏取引の噂。元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊清水有高》 **広告ブロッカーが有効になっていると、動画が開かないようですので、ご注意ください。**

横浜市長選で自民党が大敗、菅首相の地元にもかかわらず、首相が力を入れるたびに支持率が下がったことが明白で、衆議院議員の任期がせまっている自民党は、コロナ対策そっちのけで、1時間たてば違った情報がでるほど、大揺れに揺れている。

一応、自民党総裁選挙のスケジュールが決まり、岸田前政調会長、高市早苗前総務相の立候補表明に加え、菅総理は「時期が来たら立候補を表明する」と言っているのだが、昨晩(9/30)新聞各紙が、総裁選挙を後回しにして、パラリンピック直後に衆議院を解散する意向だとスッパ抜いた。午前中に、菅総理はこの報道を、「予定どおり、総裁選の後に、衆議院選挙を行う」と記者に向かって否定した。 もちろん、この背景は、菅総理が何としても総裁の椅子から降りたくないと考えて、あれこれ画策しているからだ。

下村政調会長も立候補を表明したのだが、すぐに尻尾を巻いて取り下げた。この経緯も説得されたというだけでなく、諸説ある。

以下、このYOUTUBEの要約である。

プロレスの世界には、バトルロイヤルという競技(ショー?)があり、プロレスラーが10人ほど一緒にリングに上がり、戦うものだが、自民党はこのバトルロイヤル状態である。バトルロイヤルでは、1対1で戦うだけでなく、複数が組んで一人をやっつけ、リングの下に落としたり、落ちたレスラーがまたリングに上がってきたりで、見ている方は面白い。政治家たちは、コロナをそっちのけに戦うレスラーである。

菅首相の基本的な戦略は、総裁選で自分が勝てるなら総裁選をやり、負けそうな相手が出てくるなら解散総選挙をと、『一身上の都合で』で、考えている。

具体的には、① 河野太郎大臣が出てきそうなそぶりを見せればたちまち勝ち目がないので、即解散、総選挙に打って出る。② 岸田前政調会長なら、 地方票で負けても、国会議員票で勝てるだろうと考えて、総裁選挙を行う。 としていた。

ところが、対抗馬が岸田前政調会長の場合でも、自民党内には魔の3回生と言われる過去に追い風を受けて当選してきた若手議員が、何十名もいるのだが、今回は当落線上のため、「人気のない菅総理以外であれば、サルでもよい。」と考え、派閥の拘束を破って、造反する可能性がある。 そういう風に考えると、解散になる可能性は75%ある。

そもそも、首相の解散権の発動は、伝家の宝刀といわれ、「いくら嘘をついても構わない」。最近では、安倍首相が2014年12月に、突然、大儀なく解散している。これは、日銀総裁が公定歩合(注:2006年から自由金利になって、この呼び名はなくなった)の操作について、いくら嘘をついても構わないというのと同様である。

今回、岸田前政調会長は、安倍、麻生氏に向けて「党役員の任期を3年までに制限する」と言って秋波を送り、自身支持への期待をにじませた。これは二階幹事長への反旗であり、受けが良かった。

この選挙公約の後、菅首相は人事刷新を発表し、二階幹事長は退任すると発表した。これをマスコミは、『菅首相は、二階幹事長を更迭』と報道した。しかし、これは、菅首相と二階幹事長の話し合いの結果であり、二人の間では貸し借り関係が成立したはずだ。 

つまり、次回の衆議院選挙で、二階幹事長は、地盤を後継者の3男に譲ろうとしているのだが、その選挙区には参議院から衆議院へ鞍替えしようとしている世耕弘成参議院幹事長がいるため、当選は難しい。そのため、二階幹事長は、菅首相の希望である自分の退任という貸しをつくり、 菅首相は、二階幹事長の3男の公認で借りを返すというものだ。

ここで、金の話が出てくる。菅首相は、官房機密費を使ったかもしれない。

菅首相は、安倍政権の8年間に90億円の官房機密費を使い、年間11億円、つまり月あたり1億円使っていることが分かっている。この配布先を、菅氏は、官房長官時代と首相の今もすべて記録している。

いま、加藤官房長官と菅首相は非常な不仲にある。菅首相が、官房長官を怒鳴るだけでなく、官房長官に機密費を自由に使わせず、相変わらず自分で管理しているからだ。

この官房機密費の使途・内容は、もちろん公表する必要がないが、過去の官房長官経験者の塩川正十郎氏、野中広務氏などの自叙伝に、官房機密費を評論家などに配ったという記述がある。 このことを考えると、安倍政権以降、マスコミの論調が、明らかに自民党寄りになったのは、官房機密費が流れたからではないか。

現に、コロナで菅首相が発表した「中等症までの自宅放置策」について、悲惨な症例をマスコミは報道するものの、その原因が「自宅放置策」だと突っ込まない。 官房機密費を手にしたマスコミ関係者が、忖度するとともに、戦々恐々としているのではないか。

また、このコロナウィルスの感染経路には、空気感染もあるというのが世界の常識だが、日本は飛沫感染、接触感染が原因だと考えてクラスター対策をやってきた。しかし、このような国はどこにもない。

菅首相は、衆議院選の自民党の敗北は計算済みで、過半数をはるかに割り込み、その場合には、自公に加え、維新で連立政権を考えている。その際には、橋下徹氏を入閣させる。それでも足りない場合は、国民民主党を入れる。玉木雄一郎氏にもポストを用意する。

そうなると、国民民主党には、野党の連立政権側からも声がかかり、キャスティングボードを握るだろう。

その後の時間の展開は、自民党を下野させないと、永久に国難であるコロナの対策は変わらないだろう、という風にこの動画は閉められる。

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おりしも、今日(9/1)、政党交付金37億円(二階幹事長の在任5年間の合計額)が自民党本部から二階幹事長へ流れているという記事が出た。この報道も幹事長退任に関係しているのかもしれない。

https://infact.press/2021/08/post-13170/

ふと思ったが、官房機密費は、現金で金庫にあるようだ。デジタル化になれば、流れが分かって一番困るのは政治家で、それがデジタル化が一向に進まない原因なんだろうね。

要は、政治家って、金まみれスキャンダルまみれで、脅しあっているんだね。

おしまい

ナチュラルガット 張ってからのテンションの落ち方

テニスラケットにガットを張ると、テンションが徐々に下がる実感はあるが、どの程度下がるのか興味があったので調べてみた。

調べるのに使ったのは、スマホアプリのTennis Tension(課金アプリで960円)を使った。

結論を言うと、ガットを張って、12日間で、10%以上テンションが下がった。これは、最初の2日間の落下が激しく、この2日間だけで、実に8%下がり、その後は下がり方はゆるくなるのだが、まだ下がりそうだ。下のグラフを参照してください。

しかし今のところ、その先は計測していないので、今後の変化については、実績が出たところでまた書きたい。また、ナイロンガットやポリガットも計りたいと思っている。

ガットを張って12日間で、11%テンションが下がった

なお、今回計測に使ったアプリは、 Tennis Tension である。Android用はあるのだが、iPhone用はないようだ。 iPhone用には、Racquet Tune (課金アプリで370円) というアプリが良くできている。

下のスクリーンコピーのように、ラケットサイズ、ガットの種類、ストリングパターン、ゲージの太さなどの条件を入力してから、スマホのマイクに向かってドライバーの柄などでガットを叩いて、テンションを計測した。

Tennis Tension

Tennis Racquet’s String Tension [Android]

おしまい

菅退陣はあるのか? 強制捜査間近の安倍前首相 vs 二階幹事長

横浜市長選で、自民党の国務大臣を辞めて無所属で立候補した小此木八郎さんが敗退し、立憲民主党の新人・山中竹春さんが圧勝した。その敗北の原因が、菅総理が真剣に応援したのが逆効果になったことだと言われる。

このため、任期が迫っている衆議院選挙で、菅総理が自民の顔にならないので、テレビは今、フルスペックの自民党総裁選挙を9月にやるということが報道されている。

現段階では、この総裁選に、岸田前政調会長、高市前総務省、下村政調会長さんが出るとともに、菅総理も立候補をすると言っている。

要するに、テレビの報道は、自民党の総裁選挙をやって総裁を再び決めてから、衆議院選挙を10月以降にやるということだ。

しかし、YOUTUBEを中心に、菅総理は表向き総裁選挙をやってから、衆議院選挙をやるといいながら、パラリンピックが終わった途端に、総理大臣の専権と言われる解散権を発動し、解散する可能性があると言われている。

なぜ、このようなことになるのか、けっこう面白いことが言われている。具体的な動画こちら。《特ダネ!横浜市長選決着後の政局!自民党は菅首相のせいで敗北!追い詰められた菅総理は驚きの9月●日に衆議院を解散する!野党の対応は間に合うのか?元朝日新聞記者ジャーナリスト佐藤章さんと一月万冊》

「1億5千万の半分持って行っちゃった」は、18分頃流れます。

この動画は、自民党の中で実権を握っているのは、3Aと言われる安倍晋三、麻生太郎、甘利明さんなのだが、一方に対抗馬の二階俊博さん(と小池都知事)がいる。二階さんは、和歌山選出で幹事長なのだが、早々に選挙の地盤を息子に譲ろうとしており、この選挙区が人口減の関係で議席が減らされることになっており、菅政権を継続させ、自民党の公認権を握る幹事長を続けたいという願いを持っている。

もちろん、実権を握っている3Aが、「菅では選挙に勝てない。菅は降りろ。」と言えばそのとおりになるのだが、1審有罪になった河井克行元法相夫妻による広島県の買収事件で、安倍首相は、1億5千万を元法相 に渡しており、安倍首相は「とりあえず半分を持って行っちゃった。とり半というのです。」(=とり半疑惑)という。二階幹事長は、その情報を裏も表もよく知っており、検察から返された押収資料が二階幹事長の手元にあるという。

この動画からコピーさせてもらいました。

これをネタに二階幹事長が、ギャング映画のように安倍首相にピストルを突きつけ、安倍首相がホールドアップしてしまったという。それで、3Aは二階幹事長に反対できなくなったということらしい。つまり、横浜市長選で大敗北を喫したのに、自民党は、総裁候補を立て、幹事長を変えて、フレッシュさを出すという戦術がまったくとれないらしい。

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《おまけ》 今回の総裁選に名乗りを上げている高市前総務相であるが、主は、彼女が首相になることを切望している。

というのは、彼女は、「プライマリバランス凍結」を訴え、「日本は、幸い自国通貨を持ち通貨発行権があり、国債の発行が経済の足かせにならない。」という旨を文藝春秋の記事に寄稿している。 プライマリバランスと言うのは、家計や民間企業と同じように、政府の支出と税収をバランスさせなければならないという考えであり、財務省が金科玉条のように言うので多くの政治家もマスコミも信じているが、昔の経済学である。 それどころか、このようなドグマに縛られない中国が目覚ましい発展できたのは、政府の巨額の財政支出のせいだし、欧米もそうである。 この固定観念に縛られる日本のみが、マイナス成長を30年続けた。

高市前総務相が、総理になり、負け続けの日本を変えてくれることを切望している。

高市早苗が自民党総裁選に出馬宣言 政権構想「日本経済強靭化計画」の中身は…

おしまい

YOUTUBEで 一般的でないことを言うと 動画が削除される

知っている人も多いかと思うが、YOUTUBEでも、けっこうな形で検閲が行われ、アップされた動画が削除されている。

性的なものや、違法物品の販売動画などを削除するのは必要かも知れないが、政治的なものや、研究成果が確定していないものを削除するのは、《独裁主義者》のやることだと思う。つまり、様々な意見のうち特定のものを削除するということは、恣意的な判断が入り、一定の方向に誘導することになる。

実際には、SNSを運営するGAFAと言われる巨大多国籍企業群が、政府や、エスタブリッシュメントと言われる金持ちたちのご機嫌取りのために、このような世論の誘導に手を貸しているにしても、これでは、ベラルーシのルカシェンコ大統領、中国の少数民族、香港弾圧を非難できないだろう。

同様に、よく知られているのは、FACEBOOKやTWITTERが、トランプ政権時代に、発言が嘘だとして、大統領のアカウントを停止したことだ。

新型コロナに関しても、これと同じような考え方で、YOUTUBE社(=Google社が買収した)が決めたルールに違反するものは、誰がアップした動画であっても削除される。このため、ちゃんとした学者の研究成果であっても、内容次第で簡単に削除される。このため、『ワクチン』という言葉を使わず『お注射』と言い換えたり苦労しながら、動画をアップしている現象も起こっている。

次は、YOUTUBEのガイドラインに違反しているとされた新型コロナに関する動画が、削除されたお知らせのスクリーンコピーである。

この動画は、「ワクチンを打たない方が良い」と主張するものだったが、今日の午前中は見れたのだが、夜には見れなくなってしまった。

以下が、YOUTUBEのガイドラインであり、WHOと矛盾することを広めると誤報とされ削除されると書かれている。

そもそも主は、WHOは、製薬会社や、中国やアメリカなどの大国の手先ぐらいに思っており、信用していない。国際機関は、大体がそうだ。拠出金を出している大国の思惑に合うよう発言しており、必ずしも正しいことを言わない。

新型コロナに関しては、WHOの意見だけではなく、違った意見も研究成果もある。YOUTUBEがプラットフォームと言われるからには、極力どんな意見でも排除しないという姿勢を貫かないとおかしい。

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